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シンポジウム・『トンボ塾』案内

東潮先生連続3回講座
倭(日本)と東アジア―5〜7世紀の国際関係

講師:東潮先生(あずまうしお)先生(徳島大学名誉教授)
資料代:各回1,800円(事前払い) 当日2,000円

第1回 『江田船山古墳と東アジア―5〜6世紀の国際関係、韓国栄山江流域の前方後円墳をめぐって』

日時:2013年9月8日(日) 13:15〜15:15 (開場13:00)
会場:豊島区立生活産業プラザ(豊島区東池袋1-18-1)
交通:JR、東京メトロ(丸の内線、有楽町線、副都心線各線)池袋東口下車徒歩7分
地図:こちらの地図を参照ください

 この夏、韓国の全羅南道咸平郡馬山里で前方後円墳が発掘された。その南海岸の全羅南道高興郡で雁洞古墳や野幕古墳があいついで発掘され、金銅冠・金銅飾履、倭系甲冑などが出土した。江田船山古墳と百済熊津時代の武寧王陵の出土遺物(金銅冠・金銅飾履・金製耳飾・百済土器など)の系統との関係、北部九州系の横穴(忠清南道公州)、栄山江流域の前方後円墳と横穴式石室、横穴などの性格についてふれたい。栄山江流域は『宋書』倭国伝にみえる「慕韓」で、非百済境域であった。『日本書紀』のなかで創作された「任那四県割譲」の「四県」の地にあたる。磐井戦争、いわゆる「任那復興会議」の実態にせまる。

第2回 『キトラ・高松塚古墳と東アジア―飛鳥時代の国際関係―』

※当初予定の10月26日は台風接近のため中止とさせていただきました。下記にて再募集となります。ご注意ください。なお代替可能な方は継続申し込みとして変更手続の必要はございません。取り消し・新規申し込みの方のみ手続のほどお願いいたします。

日時:2013年11月30日(土) 13:15〜15:15 (開場13:00)
会場:豊島区立生活産業プラザ8階多目的ホール(豊島区東池袋1-18-1)
交通:JR、東京メトロ(丸の内線、有楽町線、副都心線各線)池袋東口下車徒歩7分
地図:こちらの地図を参照ください

 キトラ・高松塚壁画の四神図像は唐様式で、キトラ壁画の十二支図像は新羅の影響とみる。7世紀末葉から8世紀初葉、美術史の「白鳳文化」は新羅文化といえる。668年、白村江戦争、唐・高句麗戦争をへて、百済・高句麗が滅亡し、統一新羅が成立した。遣唐使も30年間中断するが、遣新羅使にかわる。本薬師寺、大官大寺などの新羅系寺院が出現し、藤原京が成立した。そうした日本と唐、新羅との国際関係のなかで、キトラ・高松塚古墳を位置づける。モンゴルの7世紀の墓から、東アジア最大級の「四神(ししん)」(方角の守護神)の極彩色壁画が見つかり、日本グループが修復に乗り出す。今回の講演ではこのモンゴルで発見された「四神)」についても触れる。
※参考 「モンゴルで四神」発見
現地を訪れた大谷大の松川節(たかし)教授(モンゴル史)によると、墓はウランバートルの西約180キロの草原にある突厥(とっけつ=トルコ系遊牧民族)時代の円墳「オラーン・ヘレム墳墓」(高さ4メートル、直径30メートル)。モンゴル、カザフスタンの調査隊が2011年夏に発掘調査し、地下の墓室や地下道で40余りの壁画を確認した。地下道の東と西の壁にそれぞれ、青竜(せいりゅう=長さ7.56メートル、高さ1.8メートル)と白虎(びゃっこ=長さ7.8メートル、高さ1.8メートル)が描かれていた一方、「朱雀(すざく)」「玄武(げんぶ)」はなかった。四神壁画は発祥地の中国や朝鮮半島の墓などに多数あり、多くは長さ6〜8メートル。国内ではキトラ、高松塚のみで確認され、最大50センチ程度。細長い首や胴体、かぎ爪の手足はモンゴルと日本で共通するが、顔の表情や体表の模様は大きく異なる。東潮(あずまうしお)・徳島大名誉教授(東アジア考古学)は「突厥が唐の間接統治を受けた時代にあたり、墓の構造も壁画の描かれ方も唐様式の墓と類似している。日本との受容の違いがわかり、貴重だ」と話す。(朝日新聞10月20日デジタル版より)

第3回  『藤ノ木古墳と東アジア―6世紀の国際関係―』

日時:2014年1月11日(土) 13:15〜15:15 (開場13:00)
会場:豊島区立生活産業プラザ
交通:JR、東京メトロ(丸の内線、有楽町線、副都心線各線)池袋東口下車徒歩7分
地図:こちらの地図を参照ください

 藤ノ木古墳の装身具・馬具、とくに金銅冠と金銅鞍を中心にその紋様・製作技術の系統関係をさぐる。東アジア諸国(倭・加耶・百済・新羅・高句麗、魏晋、三燕、南北朝)の冠飾を比較する。『藤ノ木古墳発掘調査報告書』では「歩搖付雲珠方飾金具と馬装」についてまとめたことがある。いまあらためて、藤ノ木古墳を考える。藤ノ木古墳・三昧塚古墳など、6世紀代の冠帽は地域によって形態から紋様にちがいがある。冠帽に表象された身分制などをつうじて、国家の発展段階を比較する。

※当初『江田船山古墳と東アジア―5〜6世紀の国際関係、韓国栄山江流域の前方後円墳をめぐって」と題して1回限りの特別講演会を企画いただきましたが、「倭(日本)と東アジア―5〜7世紀の国際関係」としての3回連続講座となりました。


東 潮 先生の横顔

 1946年、大阪府生まれ。九州大学 大学院文学研究科博士後期課程単位修得退学。奈良県立橿原考古学研究所を経て徳島島大学教授。専攻、考古学。

主要著書

 韓国の古代遺跡〈1〉新羅篇(慶州(東潮/田中俊明・中央公論新社1988))、韓国の古代遺跡(2)百済・伽耶篇(東潮/田中俊明・中央公論新社・1989)、巨大古墳と伽耶文化―空白の四・五世紀(共著・角川選書 1992)高句麗の歴史と遺跡(東潮/田中俊明・中央公論新社1995)、高句麗考古学研究(吉川弘文館1997)、伽耶はなぜほろんだか―日本古代国家形成史(共著・大和書房1998)、古代東アジアの鉄と倭(渓水社1999)、川と人間―吉野川流域史(渓水社2003)、倭と加耶の国際環境(吉川弘文館2006)、北東アジアの歴史と文化(共著・北海道大学出版会2011)高句麗壁画と東アジア(学生社2011)古墳時代の考古学(共著・学生社)など多数。


お申し込み方法

※無事終了いたしました。多数の方のご参加誠にありがとうございました。