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シンポジウム・『トンボ塾』案内

「講演&対談」シリーズ
「白村江敗戦後の東アジア情勢と倭国」

日時:2016年10月15日(土) 13:30〜16:50 (開場13:10)
会場:品川区立中小企業センター・大会議室(品川区西品川1-28-3)
交通:JR大井町駅乗換え、東急大井町線各停一駅、下神明駅徒歩2分
地図:こちらの地図を参照ください
講師:仁藤敦史先生(国立歴史民俗博物館教授)
講師:田中俊明先生(滋賀県立大学教授)
資料代:2,000円(事前払い)当日:2,300円(ただし事前予約要)
扶蘇山城
扶蘇山城から錦江の流れ

 天智2年(663)年8月に倭国・百済遺民の連合軍と、唐・新羅連合軍との戦が、朝鮮半島の白村江で行われました。この後、668年には高句麗も滅亡し、共通の敵であった百済・高句麗が滅んだことにより、唐と新羅は異なる野望をもつようになります。すなわち、新羅は中国の影響力を脱して完全に独立したいと考え、唐は新羅を完全に属国にしたいとの野望を持つようになります。こうした複雑な状況で、倭国は、戦後処理や外交関係の再構築を迫られることになります。今回の企画は、こうした複雑な東アジア情勢と倭国の対応を日本史と朝鮮史(・考古学)の立場から議論したいと思います。

講演1:
「天智期における外交−敗北と唐・新羅との和平交渉−」 13:30〜14:30
講師:仁藤敦史先生(国立歴史民俗博物館教授)
 白村江敗戦以後、倭国は唐および新羅との国交回復が課題となったが、共通の敵であった百済・高句麗滅亡以後の唐・新羅の対立および高句麗・百済遺民による独立運動などにより複雑な経過をたどる。倭国内部においても、親唐派(大友皇子)と親新羅派(中臣鎌足・大海人皇子)の対立が想定されるので、こうした点を議論したい。
講演2:
「660、70年代の朝鮮半島情勢−「統一新羅」の成立へ−」 14:40〜15:40
講師:田中俊明先生(滋賀県立大学教授)
 唐と連合した新羅が百済を滅ぼすが、唐は百済故地に熊津都督府の設置をめざす。それは新羅の思惑とは大いに違っていた。しかしすぐに百済復興運動が起こり、また高句麗も残っており、唐との対立は高句麗滅亡まで持ち越された。668年以後、新羅は唐と交戦するようになり、それを経て、唐勢力を半島から駆逐する。そうした「統一新羅」への過程を日本との関係も意識しつつみていきたい。
対談:
「白村江敗戦後の東アジア情勢と倭国」 15:50〜16:50
講師:仁藤敦史先生・田中俊明先生

仁藤敦史先生の横顔

 1982年早稲田大学第一文学部日本史学専攻卒業、1989年早稲田大学大学院文学研究科史学(日本史)専攻博士後期課程年満期退学、1989年 早稲田大学第一文学部助手、国立歴史民俗博物館歴史研究部助手、助教授、准教授を経て、現在、国立歴史民俗博物館研究部教授、総合研究大学院大学文化科学研究科日本歴史研究専攻教授併任。博士(文学)

主要著書

 『古代王権と都城』吉川 弘文館、「律令国家の王権と儀礼」『日本の時代史』4 吉川弘文館、「卑弥呼と台与―倭国の女王たち」(日本史リブレット人)山川出版、女帝の世紀―皇位継承と政争(角川選書)卑弥呼の「戦争と平和」―「魏志倭人伝」を読む(歴博ブックレット(3))日本史講座〈第1巻〉東アジアにおける国家の形成 歴史学研究会 日本史研究会など多数。

田中俊明先生の横顔

 1952年福井県生まれ。1982年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。堺女子短期大学講師・助教授を経て、現滋賀県立大学教授。朝鮮古代史・古代日朝関係史、ことに伽耶史に取り組み、高霊の大伽耶を中心とする大伽耶連盟の概念は、韓国伽耶史研究においても支持されるものとなっている。

主要著書

 『韓国の古代遺跡 1新羅篇(慶州)』(森浩一監修・東潮と共編著)中央公論社、『韓国の古代遺跡 2百済・伽耶篇』(森浩一監修・東潮と共編著)中央公論社、『大加耶連盟の興亡と「任那」―加耶琴だけが残った』吉川弘文館、『高句麗の歴史と遺跡』(東潮と共著)中央公論社など多数。


お申し込み方法

※無事終了いたしました。多数の方のご参加誠にありがとうございました。